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第十回:ふれあいと生きがいと健康を求めて!

高齢者が健康に働けるということ、それ自体が楽しいことなのです。
今回は、平均年齢70歳の高齢者でつくる企業組合海部の里の代表理事の姫野さんと副理事の安達さんにお話を伺いました。
| [今月のキーパーソン] |
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姫野五ひめのあつむ
企業組合海部の里代表理事:交流支援型
前職は船長(船乗り)という姫野さん。その経験を活かした統率力でリーダーとして活躍中。座右の銘は、「継続は力なり」。企業組合の設立当初はとても経営が苦しく継続してやっていくことで、今のような仕事が出来るようになりました。「継続をしていくことこそが一番大事」そう思えば、苦しいときも乗り越えられます。 |
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安達博あだちひろし
企業組合海部の里副理事長(事務・営業担当):交流支援型
前職は会社経営者。強みは幅広い人脈。大きな企業との交渉をしてくるという重要な役割を担っている。座右の銘は、「言うは難く、行なうは易し」。
人は言葉に出して約束したことは必ず実行しなければいけないと思っています。だから実行できないことは口にしません。言葉にして自分の口から出た時には、すでに実行できる予定と信念があるときです。 |
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「長年の経験、知識や人脈を使わずに遊ばせておくのは勿体ない!地域社会の役に立つことができないだろうか」そんな仲間の声が形になりました。
のどかな田園風景が広がっている大分市のはずれにある土木建築会社の事務所の一角を間借りし、そこを拠点として活動している企業組合海部の里を訪問してきました。企業組合海部の里の設立は、「退職をして年金をもらい、家庭に引きこもってしまうのは勿体ない。それぞれが長年の経験や知識や人脈をもっているのだから、それを生かすことはできないだろうか?」と仲間といつも寄り合い場所のように利用していたガソリンスタンドで話をしたことから始まりました。
現代社会は、年金、医療費、介護などが大きな社会問題として立ちはだかっています。これから益々増えていく高齢者が可能な限り自立をして生活をしていくことが地域的にも社会的にも求められている課題です。代表の姫野さんは「そのためには何よりも生きがいとふれあいが大切なこと。自らの健康管理を怠ることなく、生きがいとふれあいを求めて働くことが出来れば、それに勝るものはない」と考えて、様々な経験や知識を持った高齢者が集まり、仕事をしていくために企業組合「海部の里」を設立しました。
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今まで培った人脈と経験と知恵を活かして資金を確保しました。
仲間に声をかけて賛同者を集めました。まず一口一万円の出資金で組合員になってもらい30万円ほどの出資金が集まりました。参加資格は、大分市内に在住の60歳以上の個人なら誰でも可能です。現在組合員は、農業・大工・左官職人の経験を持つ高齢者の方で構成されています。
代表理事の姫野さんの前職は、船乗りで船長です。
その経験を活かした統率力で現在リーダーとして活躍されています。副理事の安達さんは、事務・営業を担当。安達さんは、土建会社を設立し、現在は現役を退いていますが、その幅広い人脈はとても心強く、大きな企業との交渉をしてくるという重要な役割を持っています。小さな組織ですが、ほかに現場管理、作業班ときちんとした組織づくりがなされていてとても効率的な印象を受けました。
事業の内容は河川、道路、公園、緑地帯、その他の施設の草刈り、除草、清掃維持管理、民間企業並びに個人家屋の庭木の剪定などを行っています。
事業に必要な軽トラックや草刈り機などの購入資金は、金融機関から借り入れをしました。そこでも安達さんの経験と信用が大きな後ろ盾となりました。
さらに、高年齢者等共同就業機会創出助成金という制度を活用することにしました。高年齢者等共同就業機会創出助成金とは、45歳以上の方が3人以上で、自らの職業経験等を活用する目的で事業を開始し、労働者を雇い入れて継続的な雇用・就業の機会を創設した場合に、当該事業の開始に要した経費の一定範囲の費用について助成されるというものです。その助成金で必要資金の3分の2を助成してもらい、組織の運営を助ることができました。
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仕事自体を目的としてやるのではなく、あくまで仕事をすることで体を動かして健康管理に役立て、人とのふれあいを大事にし、生きがいを持って生きるということ
海部の里の近くには、大きな工場がたくさんあります。工場には広い土地があり、そこには草がはえてきます。社会資本の整備は進んでいますが維持管理は出来ていないのが現状です。そこでそのような大きな工場を持つ企業、例えば旭化成、九州電力、三井造船、また県や市などから仕事を請負、活動をしています。
大きな企業との交渉や公共団体からの仕事の請負などの営業には、副理事の安達さんのスキルが活かされています。
料金は1u単位で計算し算出。現在は19名組合員がいますが、実際に活動をしているのは5人くらいです。月に活動をしている日数は一番多い月で15日くらいだそうです。雨の日はしない。何か事故があったときに一人だと危ないので、必ず作業は2人以上でするという約束事があります。
また稼ぐということだけが目的ではないので、定款に利益の配当はしないという決まりも設けました。出た利益はみんなで慰安旅行や親睦会に使うということにしているそうです。また時期によっては仕事がなくなるということが草刈にはどうしてもあります。特に冬場は草が生えてこないので仕事がありません。安定した収入の確保にも力をいれていきたいと現在、軽トラックで月に2回市報の配達の仕事も請け負っています。
仕事自体を目的としてやるのではなく、あくまで仕事をすることで体を動かして健康管理に役立て、人とのふれあいを大事にし、生きがいを持って生きるということを目的とした活動は、設立当初から変わっていません。「やっていること自体が楽しい!」だから成功とか失敗とか設立当初から思ったことはありませんよと代表の姫野さん。
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私たちの事業が広くいろんな地域で活かされてほしい。
ふれあいと生きがいと健康を求めてというテーマで事業に取り組んできましたが、働いたら一人前にお金が欲しくなったり、年金をもらって生活が出来ているのにどうして働かなければいけないのか?好きなことをして生きていけばいいじゃないかと働くことへの嫌悪感を示す方もいらっしゃるようです。人にはそれぞれ価値観がありますからそれは仕方がないことです。
そんな中でいまお二人はいろんな講演活動に積極的に参加をされています。海部の里のような事業所が各地にできて、高齢者が働くことで健康になり、人とふれあい、生きがいをもって生きることができるのではないかと思われるからです。
「やっていること自体が楽しい!」「働いていること自体が楽しい!」そんな元気な高齢者が増えるといいですね。
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最後にCBを始めたい人へ一言。
より多くの人とふれあい、人の言うことを良く聞き、言いたいことをいうという、人とのふれあいを大事にしたら、組織もうまくまとまると思いますが、そんな中にも舵取り役のリーダーが組織としての決断をするためには必要だということを、今回は感じました。
会社概要
●企業組合海部の里
〒870-0318 大分県大分市大字丹生30番地41
TEL:097-528-9955
FAX:097-528-9956
■設立年月日/企業組合:平成12年9月
■代表者/姫野五(ひめのあつむ)事業主/7名
■組合員数/19名(実働5名)
■設立時の協力者(サポーター)の有無/無
■設立時の資金調達について/信用金庫から借り入れ。
■設立時の人数/18名
■主な事業/
●河川、道路、公園、緑地帯、その他の施設の草刈り、
除草、清掃維持管理、民間企業並びに個人家屋の庭
木の剪定など
●月に2回市報の配達
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