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第七回:日本で唯一の余暇に関する専門家集団。余暇から、本当に豊かな生活を見つめます。

今回は、余暇活動を通して少子・高齢化、家族・地域の絆づくりなどに貢献する「余暇協会」をクローズアップ。代表理事・牛嶋健二さんにお話をお伺いしました。
| [今月のキーパーソン] |
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牛嶋健二うしじまけんじ NPO法人余暇協会・理事長:教育・子育て支援型 交流支援型
1936年生まれ、福岡県出身。福岡私立西高宮公民館館長を始め、福岡県健康いきがいづくりアドバイザー協会代表を務めるほか、福岡リゾート&スポーツ専門学校専任講師として余暇生活論などを教える。特に実体験を基にした「お父さんの余暇講座」や「いきいきライフ入門講座」など、脱会社人間の話が得意。
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好きな人と豊かな時間を過ごすために「働く」のがヨーロッパの価値観。日本は…?
みなさんは「余暇」というものにどのようなイメージをお持ちでしょうか? 空いた時間をゆっくり過ごす、趣味に没頭する、何もすることがないetc…、様々なイメージをお持ちなのではないでしょうか。NPO法人余暇協会は、遊びや余暇活動を通じ、家族や地域の人々との新しい関係づくりや、生きがいをもった豊かな生活をも見つめなおす、日本唯一の専門家集団です。
余暇協会の活動を深く理解いただくには、まずは代表理事の牛嶋さんのお話を。何故、余暇活動の普及に関わるようになったのか、サラリーマン時代からのある思いが、導いていったと牛嶋さんは言います。
「大手家電メーカーのサラリーマン時代も、それなりに仕事に充実感を感じていました。しかし、ヨーロッパ旅行に出かけた際、ヨーロッパの人々の暮らしぶりに触れる中で、自分の生活習慣に疑問が沸いてきたのです。彼らは、好きな人と豊かな時間を過ごすために働いています。働くことに対する価値観が全く違うんですね。一方、日本人は楽しみを先送りにしているんじゃないかと」。その後、もう一つ大きな出会いが。会社の通信教育補助制度の一覧の中に、「健康生きがいづくりアドバイザー養成講座」の案内を見つけ、その中の「生きがい」という言葉が強く心に響いたのだそう。早速、受講したのですが、学べば学ぶほど、自分と同じ疑問や悩みを抱えている人たちに「生きがいづくり」を早期のうちから持つことの素晴らしさを伝えたい!という思いが沸きあがってきたのです。「定年まであと2年あったのですが、いてもたってもおられず(笑)、早期退職を決意しました」。
その後、(財)日本レクリエーション協会公認資格・余暇生活開発士、(財)日本自然保護協会公認資格・自然観察指導員、(社)日本ネイチャーゲーム協会公認資格・ネイチャーゲーム指導員の資格も取得し、余暇の達人として活動を広げていったのでした。
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生きがいづくり、家族や地域の絆づくり…。余暇活動は今の社会問題への妙薬
「21世紀の日本は、“成長社会”から“成熟社会”へと大きく転換してきています。しかし、団塊の世代がいっせいに退職を迎え、定年後に何をするのか?といった大きな社会問題も出てきています。また、本格的な少子・高齢化、新たな家族の絆や地域のコミュニティの模索など、様々な社会問題が浮上してきています。
その中で、遊びや余暇活動を通じた、家族や地域の人との新しい関係づくり、そして生きがいをもって豊かな生活を送るため、余暇生活の充実と豊かな遊びへの期待は、ますます高まっているのではないでしょうか。
(財)日本レクリエーション協会が養成・認定している“余暇生活相談員”、“余暇生活開発士”は、遊びや余暇を通じて、それぞれの立場から一人ひとりが豊かな生活を実践するお手伝いをしています。“資格”と聞くと硬いイメージがありますが、余暇協会のメンバーは、“遊びの達人”ばかり。硬い雰囲気は全くありません。職業も様々な20代から 80代の男女80名で構成されています」と牛嶋さん。
1992年、財団法人日本レクリエーション協会が、新しい公認資格・余暇生活開発士、余暇生活相談員を認定したのを機に、資格者・通信教育受講者で「福岡余暇会」として設立。1993年8月に福岡市南区に事務所を開設し、福岡市を中心に福岡県全県をカバーしながら、様々な行事を展開しています。
「活動を始めた当初は、認知度も低いので、イベントに参加してくれる人も少なかったのですね。でも、“まずは毎日を自分たちがいかに愉しむか”という発想で、様々な市民活動を展開してきたので、楽しんで活動をすることができましたね」と牛嶋さん。
1997年からは、お父さんのための子育てセミナー「ワクワク野遊び塾」を各地で開催中。また、レクリエーションフェスタや、行政機関のイベント会場には、余暇相談コーナーを設け、県民の余暇生活の相談にもあたっています。
1998年からは余暇生活相談員の認定講座を開講。
2002年には余暇開発士の認定講座を開講。組織を拡充しつつ新規事業を展開しています。
「現在は、親子で参加できるイベントを開催することに力を入れています(取材した日は、大型のビニール袋で凧を作り凧揚げを!)。余暇というと、子供が楽しむものと思いがちですが、実際はそうではありません。特に父親は凧作りに子供よりも夢中になってしまうことが多いようです。そうやって子どもも親も楽しみながら、親子のつながりを深めている姿を見ると、なんだか楽しくなりますね」と、笑顔で話す牛嶋さん。
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社会性+メンバー自身の生きがい+地域密着+ビジネス性=いきいきした活動の成功!
牛嶋さんをはじめ、会員みなさんのモットーは、「まずは自分たちが楽しんで!」。そして、楽しく取り組みながら専門性をどんどん深めていき、「余暇、遊びのことなら、余暇協会!」とオンリーワンの特色を打ち出してきました。
また、依頼を受ける際の基準はキビシク持ち続けてきたのだそう。「単なるビジネスとしてなど、イベント開催の趣旨が、協会の方向性と合わない場合は、お断りしています」。趣旨を大事にしてきたことが、=ブランド構築へとつながってきたようです。
さらに、「余暇による地域のコミュニケーションづくり」とお話するように、地域の方たちとうまく連携して活動されている点も、大きな成功要因のようです。「余暇協会では、イベントの際、各地域のボランティアスタッフの方と連携して行っています。例えば凧作りの場合、協会の方がボランティアスタッフの方たちにあらかじめ凧の作り方を教えておく、その方たちが会場で親に凧の作り方を教え、親が子供に凧の作り方を教える、といった流れで行っています」。各地域の方との連携を大事にする、多くの地域に活動を広め、根ざす秘訣はそこにあるようです。
そして最後に、企画、広報、組織化など運営の随所に、サラリーマン経験のビジネス性が十分発揮されています。このように、「余暇を通して豊かな生活を送ってもらいたい」という社会性、個人の生きがい・ビジネス性がうまく噛み合っている、これが成功の法則といって良いのではないでしょうか。
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活動の幅をもっと広げたい!余暇活動が明るく温かい人々の灯りになれば!
「現在、福岡県内各地から、イベントの開催や行事の企画の依頼がありますが、多すぎて受けられないことも。まずは、福岡県内に余暇の楽しみ方を広めていき、次第に各地域の人たちがそれぞれ余暇を楽しながら地域の活動をやっていただけたら、もっと活動の幅が広がっていくのではと思っています」と、今後の目標を語ってくれました。さらに、
「今後も、団塊の世代・サラリーマン層の定年後のケアの問題、本格的な少子・高齢化、家族の絆や地域のコミュニティの模索などに対して、遊びや余暇活動を通じて何かしらお手伝いをしていけたら嬉しいですね」と、変わらぬ思いを熱く語ってくれました。
「余暇の過ごし方ひとつで、一人ひとりが心から豊かな生活を手に入れることができます。一度、イベントに遊びに来てみませんか?」 自分にとっての本当の豊かさを楽しみながら体感できそうですね。みなさんも、一度足を運んでみませんか?
※余暇生活相談員(Leisure-Life Adviser)
余暇情報の提供などを行い、地域の中で、また職場の中で気軽に相談できる「身近な余暇アドバイザー」。それが余暇生活相談員です。
※余暇生活開発士(Leisure-Life Promoter)
余暇生活開発士は、地域の中で市民の余暇ニーズを的確にキャッチし、余暇・レクリエーション関連の新事業を企画します。すなわち「余暇生活のプロデューサー」「余暇関連事業の企業家」で、豊かな情報とネットワークを土台に、余暇活動の専門知識を持った人々を繋げ、市民に新しい余暇活動の場を提供すると共に、企業では余暇生活セミナーや退職準備セミナーなどをプロデュースしている「新しい余暇関連事業の提案者」が、余暇生活開発士です。
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会社概要
●NPO法人余暇協会
福岡県福岡市博多区博多駅東2−18−28ジェントリ−博多2階
TEL:092−481−5599
FAX:092−481−5599
■法人設立日/1992年12月 法人取得2002年7月15日
■理事長/牛嶋健二
■事業主の人数/NPO社員 27名
■活動スタッフ数/有給1名、無給社員・準会員 約50名
■設立時の協力者(サポーター)の有無/無
■設立時の資金調達について/設立時当事者の寄付
■設立時の人数/4名
■主な商品/イベント参加費 0〜1,000円程度、支援者の養成 25,000円程度 ■主な事業/
●余暇に関する市民サービス支援者の育成
●ネイチャーイベント実施者の育成
●余暇相談の実施
●余暇開発セミナーの実施
●子育てセミナーの実施
●ネイチャーエクスプロアリング、ネイチャートレイル、お散歩マップの普及
●地域活動の支援
●レクリエーション協会事業への協力連携
<年間5大事業>
●余暇生活相談員養成講座(5月開講)
●ネイチャーイベント実施者の育成(年間)
●支援者のためのクラフト講座(毎月)
●ネイチャーイベントの実施(年2〜3回)
●余暇相談コーナー(年5カ所程度)
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