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HOME> CB九州最前線:第六回:こんなサポートが欲しかった!頼もしい地域の子育て支援スポットを目指して。
オフィス21

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第十二回:05.03.10:
 ひとは「葡萄」のように、繋がりあって生きています。それはどれも大事な一粒。

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子育てを地域でサポートする仕組みが必要
時給100円!?
逆風の中感じた手ごたえ
“みんなで運営していく強さ”に
事業高は増加するのに赤字!?
今後の目標
会社概要

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第一回:“笑い”こそ、健康、人とのつながりなど現代の課題を解くカギ!
第二回:エコミュニティから地域活性へ! 進化を続けるまちづくりの拠点
第三回:女性だけの農業法人。しめじを大木町のブランドに!
第四回:地域と資源を活かし、人と人を結ぶエコネットワーク
第五回:障害者が個性を発揮して働く“新しい社会参画スキーム”づくり
第六回:頼もしい地域の子育て支援スポットを目指して
第七回:日本で唯一の余暇に関する専門家集団。余暇から、本当に豊かな生活を見つめます。
第八回:農業を通して、地域に顔の見える関係を。農業に新しい景色を作る!
第九回:漁業の町から観光の町へ。海の恩恵を新しい形に変えて
第十回:ふれあいと生きがいと健康を求めて!
第十一回:家族に届ける気持ちで!高齢者へ元気と健康づくりのお弁当の配食サービス。
第十二回:ひとは「葡萄」のように、繋がりあって生きています。それはどれも大事な一粒。

第六回:こんなサポートが欲しかった!頼もしい地域の子育て支援スポットを目指して

今回は、多様化する子育て事情に対応し、家族の枠を超えた地域ぐるみでの子育て支援を目指す「オフィス21(ツーワン)」をクローズアップ。代表理事・笹田由紀さんにお話をお伺いしました。
[今月のキーパーソン]
笹田由紀 笹田由紀ささだゆき
企業組合オフィス21(ツーワン)代表理事:教育・子育て支援型
大阪生まれ。今年度より代表理事を務める。独身時代はスポーツインストラクターとして活躍。結婚と同時に福岡に在住。趣味をお聞きすると「仕事が趣味のようなもの(笑)」。座右の銘は「切磋琢磨」。



幼い子を抱えては歯医者にすら行けない…。子育てを地域でサポートする仕組みが必要!


子育て

ひとくちに「子育て」と言っても、近年、ますますその実態、ニーズは多様化してきています。仕事を持つワーキングママはもちろんのこと、専業ママ、お父さん、おばちゃん…、いろんな形の子育てがあり、それぞれのケースに対応する子育て支援が望まれています。しかし、そのような要望に応えられるような公的機関の整備はまだまだこれからというのが現状です。そんな中、福岡県糟屋郡志免町の「企業組合 オフィス21(ツーワン)」は、平成6年に活動を始めて今年で10年目、地域の中の子育て支援スポットとして活動を行ってきました。

「少子高齢化、核家族化、女性の社会進出などを考えると、“家族の枠を超えた地域ぐるみでの子育て” が大切になってきます。働くお母さんはもちろんですが、専業ママやお父さんにもいろんなケースでのサポートは必要。実際、私たちも幼い子どもを抱えていた頃は、美容院や歯医者すら行けませんでした。ちょっとの用事を済ませたり、リフレッシュする時間が持てたら、心にゆとりができ子育てがもっと楽しくなるのではないでしょうか」と語るのは、代表理事の笹田由紀さん。地域の子育て支援スポットを目指すという言葉通り、子育て支援プラグラムのバリエーションは実に豊かで、現在、様々なケースに対応する支援体制の充実を図っています。

 → 活動事業内容 

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時給100円!? 保険加入にも待ったがかかった設立当時

オフィス21玄関 設立のきっかけとなったのは、平成5年、女性の社会的自立の支援を目的として(財)女性労働協会が主催の「保育サービス講座」。「せっかく色々と勉強をしたのだから何か形にしましょう!」と事業化への提案が行なわれ、メンバー6名が一人25万円計150万円を出資し、平成6年7月に任意グループとして活動を開始。3LDKのマンションの一室からのスタートでした。

「起業した当初は知名度も全く無かったので、子供を預けに来てくれる親はなかなか現れずに、売上から必要経費を差し引き、残りの中から報酬を捻出すると、時給に換算すると100円くらい!という時が半年くらいは続きました」と、当時を振り返る笹田さん。経済的な問題もさることながら、周囲の理解を得る難しさも痛切に感じたといいます。

「わたしたちメンバー全員、ビジネスとしては素人でしたから(笑)。私自身、子どもが1歳と子育て真っ最中で、子育てもしたいし、仕事もしたいという気持ちで参加していましたし、メンバーみんな“出来る範囲で出来ることをやろう”と…。ですから、周りからはママゴトの様な気持ちで出来るわけがないし、天神付近でもないのに、こんな田舎町で事業が続くわけがないと反対の声が上がっていました。 もしものときに備えて保険への加入ももちろん必要なのですが、保険会社が請け合ってくれない…ということもありました。最終的にはなんとか請け負ってもらったのですが、この保険料がかなり高額で、当時の1か月分の保険料は、現在の4倍くらいに額を支払っていました」

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逆風の中感じた手ごたえ。良さが伝われば必ず次につながる。
また、クリアしなければいけない問題は、経済的なものだけではありませんでした。 「方向性や具体的な方法など全てにおいて、参加メンバーで話し合って決めてきました。人はただでさえそれぞれ考え方が違うものですが、メンバーが20代から50代と幅広い年齢層で構成されていたこともあり、働くことに対する考え方や、育児に対しての考え方がバラバラで、話がかみ合わないということも多々ありました。料金の設定ひとつに関しても、決定するのにかなりの時間がかかったんですよ」。トップダウンでない、“みんなで運営していく”ことの難しさも、ひとつひとつ乗り越えていく必要がありました。

「当時は、専業主婦が子どもを預けることに関して、仕事でもないのにいったい母親は何をしているのか? という目がまだまだありましたから、そういう風潮が一つの壁にもなりました。今は、その意識もずいぶん変わってきましたね」。 ところが、そんな逆風の中でも、働いている女性だけでなく、専業主婦の“ちょっとした用事を済ませたい、リフレッシュする時間が欲しい”といった潜在的なニーズ、手ごたえを感じていたと笹田さんはいいます。

「子どもを預けるということは、親としてはとても不安なことです。それを解消するためには、少しずつ信頼関係を作っていくしかないと。良さがわかってもらえれば必ず次につながっていくに違いないと思っていました。そのきっかけ作りのためにと、当時はお金もなかったので、手作りでチラシをつくって、自分たちでポスティングをしてまわっていましたね。おかげさまで、利用してくれた方たちがお友達へ口コミで次々に広げてくれ、たくさんの人に利用してもらえるようになりました」。

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“みんなで運営していく難しさ”を“みんなで運営していく強さ”に変えた。

任意団体として3年間、順調に活動を軌道に乗せたのち、経営基盤をしっかりするため法人化を。事業形態として、経営にみんなが参加できる「企業組合」を選択しました。「確かに、設立当初から “みんなで運営していく”ことの難しさは痛切に感じていました。でも、結果として、みんなで運営してきたからこそ、良くしていこうという雰囲気が生まれ、うちならではの温かい保育というものが出来てきたのだと思っています」。加えて、ビジネスとして素人の集まりだったからこそ、逆に可能にしてきたこともある、と笹田さんは言います。

「ビジネスとしては素人ですが、子育ての経験はプロ(笑)。“こうなければならない”という枠にはまることなく、自分たちの子育て経験を活かして、アットホームな託児所を作り上げていくことが出来ました。利用された方にも、従来の保育は管理されているイメージだったけど、オフィス21は温かいですね、という感想をいただくことが多くなりました。こういういい雰囲気を作れたことがその後の口コミにもつながったのではないかと思います」。常に子育ての現場、利用する人の立場に立ったサービスを提供してきたことこそ、最大の武器となっていったのでしょう。

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事業高は増加するのに赤字!? 大きな改革を決断
志免町から今までの活動が認められ、利用者の費用の半額を町が補助する志免町一時保育預かり補助事業も受託。利用者数も増加し、平成12年12月には2つ目の保育施設の開設、その後も1つ増やして合計3か所で保育サービスを行なうまでになりました。 ところが、事業高は増加するが、それに伴ない人件費も増加し、累積赤字が出てくるという、大きな問題が生じてきたのです。悩み、議論を重ねた結果、3か所の施設を一つに統廃合することを決断。また、スタッフの勤務体制も主婦のわがままシフトから効率を優先した責任ある体制作りなど、大きな改革を行いました。

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保育の質の向上と、確固たる経営基盤づくりが今後の目標
大きな改革からまた1歩前進。質の高い保育を目指しながら、しっかりした経営を行っていくことが大きな課題とか。

「保育の質の面では、価値観が多様化していますので、それにどう対応していくかが一つの課題。保護者の方は、ただ預けるだけでなく、預かってもらっている間、子どもがいかにいい時間を過ごせるかというとこまで希望を持っています。それに間違わないように対応をしていかなければいけないと考えています。そのためにも、これまで大切にしてきた“保護者の方との対話”を、引き続きに大切にしていきたいです。また、経営の面では、やはり、スタッフにとってきちんと働きがいのある収入にしていくことは、これから大事なことだと考えています。適正規模で採算の取れるよう、しっかり運営していくこと、そのことがさらにいい保育へつながると思っています」

常に立ちはだかる課題に取り組み続けた笹田さんたちの10年間ですが、振り返ってみて全てがよかったと感じているとか。 「日常のすべてがよかった! 子どもの笑顔。そして、来てくださったママたちが、うちを利用する中で、だんだん元気になっていくということがありますと、あ〜、お役に立てて良かったなと心の底から思います。自分たちの手で作り上げていっているという実感、人との出会いの素晴らしさを日々体で感じています」。子どもの笑顔のように、屈託なく微笑む笹田さん、これからも子どもたちやママたちの元気な明るい太陽であり続けることでしょう。

最後に、これからCBを始めたいと思っている方へ一言いただきました。

「一人で起業しても、仲間と起業しても結局は人と人のつながりが力を生む。支えてくれる仲間とのコミュニティを力に変え、まずは一歩前進しましょう!」

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会社概要

●企業組合オフィス21(ツーワン)

福岡県糟屋郡志免町南里442−202号
TEL:092−936−4944
FAX:092−936−4946
■法人設立日/1994年7月(任意グループでスタート)1997年12月(法人化)
■代表理事/笹田由紀
■役員の人数/3人
■活動スタッフ数/有給16名
■設立時の協力者(サポーター)の有無/無
■設立時の資金調達について/自己資金(1人25万円の出資金×6名=150万円)
■設立時の人数/6名
■主な事業/

    ▼キッズルーム
    ○一時預かり保育
    0歳〜就学前児童、最短1時間〜、30分単位
    ○定期利用預かり保育
     1ヶ月毎日決まった時間ご利用の方
    ○志免町一時預かり保育事業
    ○カムカムフレンズ
     月12日の参加。みるきいらんど音楽教室、たいそう教室の参加可。
    ○わんわんくらぶ(プレ幼稚園)
     1歳半〜2歳ほっぷコース、3〜4歳すてっぷコース
    ○みるきいらんど音楽教室
    ○たいそう教室
    ▼その他のサービス
    ○ベビーシッター(訪問保育)
    ○保育ママサービス(シッター自宅での保育)
    ○産褥シッターサービス


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最終更新日:2004.09.10 
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