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HOME> CB九州最前線:第四回 地域と資源を活かし、人と人を結ぶエコネットワーク

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第十二回:05.03.10:
 ひとは「葡萄」のように、繋がりあって生きています。それはどれも大事な一粒。

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「生ゴミは貴重品!」
堆肥からはじまったエコネットワーク
多くの人がかかわるから力になる
★はちがめとは?
会社概要

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第一回:“笑い”こそ、健康、人とのつながりなど現代の課題を解くカギ!
第二回:エコミュニティから地域活性へ! 進化を続けるまちづくりの拠点
第三回:女性だけの農業法人。しめじを大木町のブランドに!
第四回:地域と資源を活かし、人と人を結ぶエコネットワーク
第五回:障害者が個性を発揮して働く“新しい社会参画スキーム”づくり
第六回:頼もしい地域の子育て支援スポットを目指して
第七回:日本で唯一の余暇に関する専門家集団。余暇から、本当に豊かな生活を見つめます。
第八回:農業を通して、地域に顔の見える関係を。農業に新しい景色を作る!
第九回:漁業の町から観光の町へ。海の恩恵を新しい形に変えて
第十回:ふれあいと生きがいと健康を求めて!
第十一回:家族に届ける気持ちで!高齢者へ元気と健康づくりのお弁当の配食サービス。
第十二回:ひとは「葡萄」のように、繋がりあって生きています。それはどれも大事な一粒。

第四回:地域と資源を活かし、人と人を結ぶエコネットワーク

今回は、生ゴミを地域資源として活かす「地域資源・循環型社会」を目指しているNPO法人「伊万里はちがめプラン」をクローズアップ。理事長・福田俊明さんに、エコ活動を通した地域ネットワークづくりについて、お話いただきました。
[今月のキーパーソン]
福田俊明 福田俊明ふくだとしあき
NPO法人伊万里はちがめプラン理事長:環境 地域ブランド 飲食店経営の中で生ゴミの問題を目の当りにしてきたことが、本活動の原点。「基本的に何でも没頭するタイプ」と自分を評する福田さんの座右の銘は「明日では遅すぎる!」だそう。



「生ゴミは貴重品!」そう思っていたあの時代が本来の姿
堆肥説明4月に、佐賀県伊万里市二里町に農産物の直売所「ふれあいステーション風道(ふうど)」がオープン。直売所にははちがめプランが作った「はちがめ堆肥」を使って地元農家が育てた農産物がずらりと並んでいます。台所から出た生ゴミから堆肥へ、堆肥で農産物を作り、その農産物を再び地域の台所へ…。「はちがめプラン」が目指す資源循環のかたちができあがったのです。

伊万里市で生ゴミ堆肥化事業を主に、環境活動を行っているNPO法人「伊万里はちがめプラン」理事長・福田俊明さんが、この活動を始めたきっかけは、飲食店を経営している福田さん自身や、同業者たちが頭を悩ます生ゴミ、廃油の問題を目の当りにしてきたことにあります。

「大量の生ゴミは、自治体である伊万里市が焼却処分しますが、その焼却にかなりの税金が使われているわけです。生ゴミを出す側として、なんとか生ゴミを資源として活かせないのか?そう考えたんです。これを解決できれば、費用の削減はもちろん、何よりも美しい自然をこれからも残していけるのではと」と福田さん。また、子どもの頃に見てきた光景こそが社会の本来の姿だとも。「昔は、豚や鶏を飼っていたので、高校の頃からリヤカーを引っ張って、町中の生ゴミを集めて回っていたものです。生ゴミは豚のエサにするための貴重品でした。今では、生ゴミは汚いものとして扱われていますが、それを捨てるとは何事か、というのが原点ですね」。

その後、伊万里農林高校応用微生物科との共同研究によって、「生ごみに対して活発に反応する醗酵菌の選別培養に成功するなど、実験や研究を重ね、5年後の平成9年に「伊万里はちがめプラン」として、本格的な生ゴミ堆肥化への取り組みを開始しました。

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堆肥からはじまった地域に広がるエコネットワーク
菜の花油抽出作業現在では、「売れすぎていて、堆肥の生産が間に合わないほど!」と、その質の高さにも評判が上がっている「はちがめ堆肥」ですが、立ち上げ当初は、利用者が少なかったと言います。
そこで、持ち上がったのが「菜の花プロジェクト」です。地元農家と協力し、「はちがめ堆肥」を使って菜の花を栽培します。菜種収穫後は化学肥料を一切使わない国産菜種油を作り、学校給食や飲食店、一般家庭に提供。同時に、廃食油を回収しバイオマスディーゼル燃料とし、農耕車、プラント内作業車あるいははちがめプラン広報車に使うというものです。また、日本の原風景である菜の花畑は、景観の美化を図る役割も担っています。

このほか、「菜の花まつり」や、はちがめ堆肥で育てた野菜などを販売する「はちがめ市」を開催。はちがめ堆肥で育てた野菜の美味しさや、菜の花の美しい景観を通して、環境問題を考える地域の人と人とのつながりが次第にひろがっていっています。
次第に周囲の取り組みへの理解が深まり、今では、協力事業所60軒、一般家庭グループの生ゴミステーション24箇所・200世帯になっています。
「資源循環型社会」を目指す先進事例として全国からの視察も絶えないはちがめプラン。前述の「ふれあいステーション風道」の開設や、市民グループや学校への環境教育活動のほか、絵本「生まれかわったスイカのカワくん」の制作など、ますます地域ネットワークを活かした環境活動が広がりが出てきています。

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一人でできることなんて大したことない、多くの人がかかわるから力になるみんなで菜の花摘み
「どこもやってないことをやっているので、どのように理解をしてもらい、賛同してもらえるかが難関でした」と設立当初の苦労を語る福田さん。が、将来までのビジョンをしっかりと描いていたため、形になりはじめてからは、逆に追い風へと変わっていったといいます。
「あと、一つのことをするために、常にチームを組んでやってきました。一人の力では出来る事はたかが知れています。だから出来るだけたくさんの人に参加して頂けるようにと、念頭において活動をしてきました」。しっかりしたビジョンを持ち、多くの人がビジョンを共有し、参加できる仕組みを作っていった点に、成功の秘訣があるようです。

「人からはいろいろな意見や批判をもらいながらも、今では市民自らが生ゴミステーションを町の各地域に設けてそこに生ゴミを分別して集めてくれている。そんな動きになってきた今が一番嬉しい」と笑みを浮かべる福田さん。はちがめ堆肥が売れすぎていて生産が間に合わなくなっている、他地域からの引き合いも多く純粋な地域内循環ではなくなっているなど問題点を指摘しながらも、「はちがめプランからそれぞれの事業が独立して、はちがめプランはそのすべての統括組織となり、その運営を市民がしてくれるようになってもらえたら」と、福田さんの視線の先には「人にも環境にもやさしい社会」が見えています。

最後にCBを始めたい人へ一言。
「自分の思ったとおりにやるべき! 人からなんだかんだ言われたって、本人がやりたいと思うことでしか動くことは出来ないし、それに色々と左右されていたら自分自信のやる気がなくなってしまう!」

★はちがめとは?
“生きている化石”といわれるカブトガニは、 伊万里地方の方言で 「はちがめ」と呼ばれています。
 2億年前から現在と変わらぬ姿で生き続けるカブト ガニのように、 この活動が末永く続くようまた日本 最大のカブトガニ産卵地といわれる伊万里湾を、 美しい状態で子供達へ手渡したいという願いを込めて、この活動を「伊万里はちがめプラン」と名づけたそうです。


会社概要

●NPO法人 はちがめプラン

佐賀県伊万里市大坪町狩立(今岳)乙2436-1
Tel:0955-22-4058 Fax:0955-22-4058
HP:http://www6.ocn.ne.jp/~hatigame/
E-mail: hatigame@orion.ocn.ne.jp
■ 法人設立日/2003年5月
■理事長/福田俊明
■役員の人数/7人
■活動スタッフ数/有給7人
■ 主な商品/堆肥を販売(大袋10kg入300円、小袋2s入100円)
       堆肥化醗酵資材(種菌10s800円)
       他にも野菜や菜の花からできた菜種油
       廃食油からできたバイオマスディーゼル燃料
       環境保全、食資源循環、菜の花プロジェクトなどの講演活動
       生ゴミ、その他有機性廃棄物の資源化コンサルティング



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最終更新日:2004.07.12 
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