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第一回:“笑い”こそ、健康、人とのつながりなど現代の課題を解くカギ!

今回は、「笑い」の奥深さと、口コミとマスコミの両方を運営の後押しにするコツについて、お話いただきました。
| [今月のキーパーソン] |
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小の上マン太郎(本名:小野義行)おのうえまんたろう おのよしゆき
博多笑い塾・副理事長、兼事務笑長:健康促進、地域づくり
本職はイベント企画を行う有限会社プラニベント研究社の代表取締役。座右の銘は「自然に生きる」、影響を受けた人は「マザーテレサ」
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奥が深い「笑い」の世界。その総合的研究と笑い文化の発展を目指します。
「日本笑い学会へようこそ! どんな学会なのかなと興味を持っていただきありがとうございます。
人は誰でも笑いますが、もし笑わなかったとしたら、この世の中はどうなるでしょうか。
また笑いのない人生なんて考えられるでしょうか」
と、開口一番、笑顔でそう語り始めた「NPO法人 博多笑い塾 日本笑い学会福岡支部」事務局長の
“小の上マン太郎さん”こと、小野義行さん。
「人間の心身の問題や、コミュニケーション、人間関係の問題の改善に、『笑い』は、大変重要な意味を持っています。また、演劇・文学や芸能などの『笑いの文化』を生み出し、私たちの心の癒しとなってくれます。『笑い』と一言で言いましても、実は現代が抱える課題を解くカギとも言える、とても奥が深いものなのです。
『笑い』を重要な研究対象として考え、様々なジャンルの人が集まって総合的に研究を進める必要があると、1994年(平成6年)7月9日(泣く日)に『日本笑い学会』が設立しました。『笑いの総合的研究』と『笑いの文化の発展』に寄与することを目的として掲げています」。
その10番目の支部として誕生した『博多笑い塾』も、ジョークのような軽い話がきっかけだったとか。
「代笑(代表)の伊藤実喜さんが、日本笑い学会・主催の公演に参加した際、『福岡には笑い学会がないので、その支部を作りましょうよ!』と、軽いジョークのような話が出て…。ホンの軽いノリが『博多笑い塾』誕生のきっかけだったんです」。
笑いが起こす春風のように、設立までの経緯も実に軽やかです。
「NPO法人 博多笑い塾 日本笑い学会福岡支部」は、笑いに関心がある方は誰でも入会ができる「市民参加型」の学会。会員を「笑招人(しょうしょうにん)」として登録しています。中高年が中心ですが、その職業は実に様々。大学教員、医師、作家、会社員、主婦、看護婦、大学生、新聞記者、高校教諭、歯科医師、アナウンサー、僧侶など多岐に渡っています。
「マジックや大道芸、博多にわかなどの芸を練習し、習得しています。芸を習得するといってもプロの芸人ではないので、徒弟制度にとらわれない自由な芸風ですね」と小野さん。磨いた芸を、福祉施設や、病院、パーティーなどに出向いて披露しています。
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博多笑い塾が目指す「笑い」とは? 健康増進こそが第一義。
記念すべき旗揚げ公演の時の緊張と感動を、小野さんは今でも鮮明に覚えているといいます。「人が来なかったらどうしようととても緊張して…。ところが、1,500円のチケットが完売。会場は250人の人で埋め尽くされて、もう嬉しさでいっぱいでした。
実は、代笑・伊藤さんの本業は医学博士。様々な人と関わりを持って、仕事をしていらっしゃるとお聞きしていたものの、初めての公演でもこんなに多くの人が集まるなんて…。伊藤さんの人脈の広さに改めて驚いた瞬間でもありましたね」。
博多笑い塾は、笑いに関するイベントや人材育成をいっていますが、その根本となっている大きなテーマが「笑いの健康」。笑いの医学的効用についての研究も行っています。代表である伊藤氏が、医師であると同時にマジシャンであることから、患者さんがマジックで楽しむうちに手先が器用になったり、笑うことによって元気になったりと、日頃から、代替医療の可能性を感じていたことに端を発しています。
吉本興業のような芸能プロダクションでは、笑いそのものが商品ですが、博多笑い塾では、「健康増進」が第一義。笑いはそれを実現させるためのツール、という考え方が根底にあります。ここが芸能プロダクションが目指す笑いとの、大きな違いなのです。
組織の広報と活性化に効果大のマスコミと口コミ
組織の広報と活性化にマスコミの効果は大きいと、小野さんは言います。
「笑いをテーマにしたユニークなNPOとして、マスコミにも度々紹介されています。紹介されることで、会員になりたいという問い合わせや、笑招人の派遣依頼も多く寄せられるようになりました」。
実は、小野さんの本業はイベント企画会社。「笑い」をキーワードに「話題性」を作り、マスコミに取り上げられやすくするなど、マスコミを巻き込む戦略はさすが。ぜひ見習いたい点です。
「しかし、一番大切なのは、毎月の笑例会を地道に必ず続けていくこと。」
と小野さん。マスコミの効果の大きさを認める一方で、活動の柱をしっかり地道に築くことは大切さを語ってくれました。
「笑例会を開催することで、口コミで活動の輪が確実に広がっています。」
マスコミと口コミを掛け合わせることで、相乗効果があがっているようです。
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多くの人へ笑いを届けるため、財務基盤をさらに強くしたい!
現在、福間町のいきいき健康課から、笑招人の派遣を委託事業として受けています。このほか、福岡市内の福祉系NPO法人の「そよかぜ」や、北九州のデイケアサービスへ、慰問を兼ねた笑招人の派遣を、また、企業へ出向いて笑いの健康法の講演を行うなど、精力的に活動しています。
とはいえ、経営基盤はまだまだ弱く、積極的に業務受託を進めることによって、自立した組織として活動していく方針だといいます。
笑招人の派遣にかかる受託金額は明確に決まっておらず、ボランティアとして派遣し、平均して2〜3万円の心づけをいただく、という形が多いのが現状。
「私たちの目標は、資金がない所へもどんどん出かけていき、『笑い』を見てもらえるようになること。そのためには、財務基盤を強くする必要があります。企業さんから協賛金をもらうなど、事業規模として1,000万円を超えることができれば、たくさんの所に無料でも行けるようになることができますから。また、九州から笑い塾ネットワークをどんどん構築していきたいですね」。
いいものを多くの方に、より長く。社会貢献を継続的に行っていくためにも、博多笑い塾のように、ビジネス的視点を持った運営、一つの事業として成り立たせるという姿勢がとても重要なのではないでしょうか。
失敗さえも「笑い」にしてしまいましょ! 笑いこそ人生の原動力。
笑招人(しょうしょうにん)として、皆さんへ笑いを提供する立場の小野さんですが、逆に皆さんにいただくものの方が多く、この活動を始めて本当に良かったと、心から思う日々だといいます。
「博多笑い塾を始めて『笑う』ということの大切さがわかるようになりました。今では、自分自身の生きがいとなり、みなさんに喜ばれることで、毎日が楽しく過ごしていけるようになりましたね。今の世の中は閉塞感があり、自分自身の能力を閉じ込めてしまっている人たちがいっぱいのような気がします。そんな雰囲気も吹き飛ばしてくれるのが、『笑い』なのではないでしょうか」。
活動の中で失敗はありませんか?との問いに、小野さんは「博多笑い塾では、『失敗』というものはないんですよ」と。
「たとえ、イベントを開いて会場がガラガラでも『失敗』とは思いません。失敗すらも笑い、ネタにしてしまう。そういう自然な笑いを大切にしたいと思っているんです。心底楽しんでいるから、『失敗』も感じず、うまくやっていけています。『成功』しているかもわかりませんけど(笑)。これからCBを始めたい方にアドバイスがあるとすれば、『あきらめない!続けること!』。もう、これに尽きると思いますよ(笑)」。
事業性への努力、マスコミを巻き込む話題性作りなど、戦略が優れているのはもちろんのこと、「地道な努力、楽しむ気持ち、人を広く受け入れる笑い」と、活動に携わる者が持つべき心得を教えていただきました。今年は、九州から『笑い』の渦が広がること間違いナシですね!
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……後日。
福岡県福間町のいきいき健康課からの委託事業「OH!笑いのビックリ箱事業」のイベントにお邪魔しました。
今回は、小の上マン太郎さん一人の公演。手遊び的なものや、レクリエーションゲームのような遊びを、小の上さんが次々と、実演していきます。軽快で柔らかい口調のトークと、コミカルな動きを見るうち、参加者(この日は、60歳以上の年配の方40名程)は、引き込まれるように自然と体を動かしていきます。その間中、参加者の皆さんは終始笑いっぱなしです。次第に動きと笑いはエスカレートし、ついには一斉にダンス、ダンス! 最後はゆっくりした動きで、クールダウンして、イベント終了。参加者の皆さんのうっすら汗をかいた、清々しい笑顔がとても印象的でした。
「笑い」というと、演者を見て笑う「受身の笑い」を想像しがちですが、体を動かしながら自分の中から笑いが湧き出す「積極的な笑い」もあるのかと感動。「笑いの健康」がテーマという当塾の真髄が、ギュッと詰まったイベントでした。
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組織概要
●NPO法人 博多笑い塾
平成11年、「笑いの総合的研究」と「笑いの文化の発展」を目指して誕生。平成13年4月NPO法人取得。
現在、数十名の『笑招人(しょうしょうにん・芸を見せる人)』が登録。福祉施設や、病院、パーティーなどに出向いて、笑いを提供しています。
〒810-0074 福岡県福岡市中央区大手門1丁目2−19
TEL/ FAX:092−714−1880
■ 法人設立日/平成11年8月博多笑い塾誕生、平成13年4月NPO法人取得
■ 組織形態/NPO法人
■ 代表者/代笑(理事長) 伊藤実喜(医学博士)
■ 設立時の人数/2人
■ 活動スタッフ/約35人
■ 会費の種類とその費用:
(1)正会員 入塾金 12,000円/年会費 3,000円
(2)賛助会員 入塾金 2,000円/年会費 3,000円
(3)法人・グループ会員
■ 事業内容/「笑いの総合的研究」と「笑いの文化の発展」
- 毎月一回の笑例会
福岡市を中心に毎月1回、笑例会を開催。「笑い術」「笑い芸」「ユーモア話術」などの研究発表、「笑い」の情報交換。
- 「笑いの達人」育成と教育研究
マジック、大道芸、レクレーションなどにより、「ユーモアセラピスト」を育成し、笑いの文化的、医学的効用を研究。
- 「健康紙芝居」「健康替え歌」活動
健康問題をDr.Magic(伊東氏)による医学指導の元で、紙芝居や替え歌を実践。
- 国際交流
フィリピン、韓国などの医療サービスや笑いを通したボランティア活動(NGO)、外国人・留学生の笑招人(外招人)教育、派遣活動。
- 介護保険関連
医療,介護、福祉施設へ笑招人を派遣し、笑いによる癒しを提供。
- 笑いのイベント開催
笑い塾オリジナルの笑いのイベント(笑って健康大作戦)を各地で開催。刑務所や障害者施設でのボランティア活動。また企業や団体から催事の委託を受け,各種イベントを企画制作
例:OH!笑いのビックリ箱事業(福間町のいきいき健康課から笑招人派遣の委託事業)
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